図2 砂丘のでき方

 砂丘は砂浜の砂が、季節風で吹き飛ばされ、陸側に堆積してできる。しかし、季節風だけが砂丘形成の原因ではない。
 温暖な気候の時代には海水面が高く、砂浜の面積が狭いので、吹き飛ばされるべき砂の量が少ない。おまけに季節風が弱く、砂もあまり飛ばないため、砂丘はほとんど発達しない。もっぱら砂が沿岸流に運ばれてきて堆積することだけが起こっていて、その結果遠浅の海岸ができる。

 気候が変動して寒冷化が進むと海水面が低下し、遠浅の海が干上がって、広い面積の砂浜が姿をあらわす。寒冷な気候の下ではシベリア寒気団が発達し、冬季に強い季節風が吹く。こうして砂丘が成長する。一方、寒冷期には対馬海流が弱いため、沿岸流で運ばれてくる砂の量は少ない。

 潟湖のほとりにできる潟端(かたはた)砂丘も同じような過程で形成する。

 とりわけ重要な役割をはたしたのは砂丘です。
 西蒲原郡巻町の角田山から村上市瀬波にわたる砂丘の形成(図2)によって、現在の新潟平野に相当する地域が日本海と隔てられました。
 気候変動で温暖化すると海面が上昇し、この地域は湿潤になって、広い範囲に潟湖ができました。これとは反対に気候が寒冷化すると、海面が低下し、潟湖が干上がって湿地帯となり、後背低地は乾燥化しました。