Esgueiria futabensis

福島県広野町の双葉層群の

8900万年前の地層から発見されたシクンシ科の花の化石

新潟大学

えんらく

  多様性の植物学

        − 古植物学と花粉学 −

地球の環境に大きな影響をあたえている被子植物の種類数は、35万種におよんでいます。これらは、4億数千万年にわたる進化の結果であり、実に多様な形態、構造、生育様式をもっています。そんな植物の多様な構造を解き明かすことで、植物の長い進化史を解読をすることをめざしています。

 この研究室では、被子植物の多様な花粉や白亜紀の植物化石を用いて,被子植物の系統と進化に関する研究テーマにとりくんでいます。

 特に、白亜紀の8900万年前の地層から、植物の3次元的な構造が良好に保存された状態で発見される小型化石は、被子植物の初期進化を解明する重要な手がかりとして注目されています。現在、Yale大学Peter R. Crane教授らと共同研究プロジェクトを遂行しています。

大型シンクトロンによって、白亜紀の被子植物の花や果実の内部構造を解明する研究を行っています。    Advanced Photon Source

                         

 

白亜紀のヤマグルマ科花化石

 

 

Futabanthus asamigawaensis

福島県広野町から発見された

8900万年前のバンレイシ科の花化石

Takahashi Friis, Uesugi,Suzuki,and
Crane 2008  Int. J Plant Sci. 169:908–917.

橋は、20153月に、新潟大学を定年退職しました。。長い間、お世話になり、本当に、ありがとうございました。

 

30回国際生物学賞授賞式での1コマ

         (平成2612月)

 

Archaestella verticillata 

福島県の上北迫植物化石群から発見された白亜紀のヤマグルマ科の花化石

Takahashi, Herendeen and  Xiao. 2017  J Plant Res. doi:10.1007/s10265-017-0945-1

新潟レター            June, 2023

Masamichi Takahashi

               本の推薦

著者:長谷部光奏先生

書名「陸上植物の形態と進化」裳華房 20207

 

 

 

 

 

 分子生物学、細胞生物学、発生学、形態学の分野で多くの興味深い研究業績を積み上げてきた長谷部先生の著書です。

 

連絡先:archaestella.verticillata(atmark)gmail.com